平成28年度予算案として決定した国土交通関連予算の約5兆7,767億円の枠組みのなかで、空き家に特

化した補助があります。それは「空き家再生等推進事業の拡充」です。


主な目的として、防災、衛星、景観等の面で、近隣住民に影響を及ぼすとされている適切な管理が行われてい

ない空き家に対して、特定の措置が行われる助成金です。措置の内容として、空き家を除去して新たな活用を

生み出す「除去事業タイプ」と、空き家をそのまま事業として使用する「活用事業タイプ」の2つのタイプがありま

す。

「除去事業タイプ」は空き家対策計画に定められた空き家等に関する対策の対象地区等で、不良住宅、空き家

住宅や空き建築物が主な対象となります。助成対象費用は空き家の除去、所有者の特定、実態把握にそれぞ

れ助成費用が支払われます。費用はそれぞれ国費2/5、地方公共団体2/5、民間1/5となります。


「活用事業タイプ」は空き家対策計画に定められた空き家等に関する対策の対象地区等で、事業を実施しようと

する際に使用されておらず、かつ、今後も従来の用途に供される見込みのない空き家住宅又は空き建築物が

主な対象となります。助成対象費用は空き家住宅及び空き建築物を、居住環境の整備改善及び地域の活性化

に資する滞在体験施設、交流施設、体験学習施設、創作活動施設、文化施設等の用途に供するため、当該住

宅等の取得(用地費を除く。)、移転、増築、改築等を行う費用、所有者の特定、実態把握にそれぞれ助成費用

が支払われます。費用はそれぞれ国費1/3、地方公共団体1/3、民間1/3となります。


空き家は磨けば輝く原石です。場所又は建築としての価値を生かして地域活性化につなげていきましょう。

(代筆:山口晃平)