中古市場が活性化しない理由はいくつかあげられますが、今回は「情報が少ない」という点を見ていきたいと思います。

私は物を買うとき、ネットなどで情報を比較し、価格を検討し、レビューを参考程度に読んだりしています。もし、今、中古住宅を買おうとしたとき調べるのはネットや新聞チラシでしょうか。それらから入る情報からでは立地や間取りや価格など大まか過ぎるものです。服を買うのでも価格とデザインだけじゃなくて素材をみて、洗濯方法など検討します。安いけどクリーニングのみなら高くつくからやめようかな、、、とか。

それより何百倍も何千倍もする住宅を購入する際には、目で見れる情報だけではなく、耐震性、耐久性、骨組みや基礎、住設機器など気になることはたくさんあります。購入してから修理や取替えが必要で高くついた、なんて後悔はしたくありません。

これらを予防する為、第三者の立場から住宅を診断してくれるホームインスペクターを利用するのが諸外国では当たり前となっています。日本でも一般化していく方向で動いています。(詳しくは弊社2016/6/23のブログ「中古住宅の流通において重要視されるホームインスペクション」をご覧下さい)

第三者の立場から明らかな情報であれば買い手からの信憑性も高まります。

そんな住宅価値を記録する「うちレコ」をご紹介します。


登録は無料。家の情報を登録していくと現状の資産価値が算出されます。これにより建築後、あまり考えていなかった家のことを再度考えるようになります。そうすることでリフォームの必要性や将来設計にも役立ち、いざ、家を売るようなことがあれば、第三者に開示できる記録があることで価値を高めることができます。

消費者は情報があればそれを比較検討でき、自分で選択することができます。その情報すらないと選ぶことを避けてしまいます。ネットでも情報があふれている時代です。メリットとなる情報は提示できるように整理していきたいです。

(文責-桂山永子)