昨今、安い金額で購入した中古住宅を自らの好みにリフォームしたり、細かい箇所や業者を呼ぶほどの規模ではないリフォームは費用を抑えるために自分で対応します。この自らリフォームを行う「DIY(DO it yourself)」がひそかなブームとなっています。


現在では、必要な道具や材料などはホームセンターなどで簡単に揃えることができ、道具の使い方やリフォームの方法などが動画でアップされているため、小さなリフォームであれば誰でもできるようになっています。


自分でも簡単にできる小さなリフォームは以下のような事例が考えられます。


・壁のリフォーム(壁紙の張り替え、壁塗り、タイル貼り)

・床のリフォーム(フローリング貼り、タイル貼り、畳の張り替え)

・キッチンリフォーム(自作棚の作成)

・洗面所のリフォーム

・外壁塗装(足場を組む必要がない家のみ)


これらの事例をひとつずつ見てみましょう。


【壁のリフォーム】

 方法:シート状になっている壁紙を貼っていきます。「古い壁紙を剥がす→下地(糊付け)→壁紙貼り」

 初心者用の壁紙セット(6畳用) 約7,000~9,000円
 業者に依頼した場合       約30,000円

 自分でやると20,000円以上安くなります。 しかし、綺麗に貼るのが難しいので、完璧を求める人は業者にお願いしましょう。


【床のリフォーム】

 方法:フローリングを貼ります。

 文章で説明するのは難しいため割愛致します。動画で検索すると出てきます。
  ↓

 初めは小さいスペースからやっていくといいでしょう。

 パイン材:10畳で約5万円~6万円
 チーク材やナラ材:10畳で10万円~15万円

(業者に依頼した場合)

 一般的な合板フローリング:6畳で約15万円~
 無垢材のフローリング:6畳で約30万円~

 素材によって価格が違います。フローリングは手間も時間もかかるため価格はかなり抑えられます。


【キッチンのリフォーム】

 水道・電気・ガスなどが集まっているため配線・配管は業者にお願いする必要があります。ですので、キッチンまわりでできるリフォームは収納棚の設置などとなります。


【洗面所のリフォーム】

 水道の配管は業者に依頼する必要があります。

 現在使っている洗面台の機能が充分であれば、収納扉や鏡の部分のみを取り換えるなども可能です。また自作する場合、台を手作りして手洗い器を付けるか、好みでユニットになっている洗面台の交換にするか方法は様々です。

 洗面ユニットの価格:約4万円~10万円(配管などの工事費別)
 手洗いのみの価格:約3万円~5万円(配管などの工事費別)

(業者に依頼した場合)

 中心価格帯:約30万円~約50万円
 低価格帯:約15万円~約20万円


【外壁塗装】

 足場を組む必要がない場合、細かい部分やメンテナンスが可能です。ただ作業に時間と労力が必要となります。

 ウレタン塗料:約10万円(約30坪)
 シリコン塗料:約15万円(約30坪)

(業者に依頼する)

 20坪:約80万円~120万円
 30坪:約100万円~約160万円

 技術・労力・時間が必要となるので難易度はかなり高くなります。DIYで可能なところと業者に頼むところを見極め、金額・作業時間・労力を見積もり、どちらにするかを判断してみましょう。

(文責ー山口晃平)