終活をクローズアップしたニュースを観ました。終活とは平成21年に週間朝日が造った言葉だそうで、葬儀やお墓など人生の終焉に向けての事前準備することです。すっかり馴染みの言葉となりました。葬儀にかかる費用は1993年では平均400万円だったそうですが2015年ではその約半分の210万円に減ったそうです。

東京ビッサイトで8月23日から3日間エンディング産業展が開かれているとのこと、皆の関心度合いが窺えます。お経を詠むペッパー君が登場したのにはビックリしました。終活におけるもっとも重要キーポイントはやはり遺族の負担減だそうです。

 お墓のブースでは「お墓のマンション」という聞きなれないシステムも登場していました。お墓を引越しすることができ都内を中心に全国40ヶ所以上の寺院にすでに設置されているそうです。引越しの際は遺骨のみ移動できるので、土地に縛られることがないようですね。また2012年に東京都が樹林墓地を都営墓地で始めたことをきっかけに最近では樹林墓地が大幅増のようです。紹介されていたタイプは永代供養墓で13年間の埋葬期間を終えると合葬されお墓を引き継がなくてもよいそうです。利用の申込み問い合わせが急増しているということで、やはり家族の負担を少しでも減らしたいということでしょう。

 終活のニュースを観ていて空き家の問題が浮かびました。「同じ」だと感じました。お墓の問題はそのまま空き家の問題とリンクします。結局、お墓を守る人がいなくなる、同時に家を守る人がいなくなるということです。終活の延長線に空き家の問題があります。終活は本人の問題だでけではなく家族とともに考えていかなければならないようです。


(文責-山口典子)