人口の激減に伴う空き家の増加は、地方のみならず日本の大きな問題となっています。空き家の利活用で定住者・移住者を増やすための試みも各地で行われているようです。

ところで、移住するにあたり住みやすく人気のある地域とは…。地元を離れてた経験も移住を考えたこともありませんでしたが「移住者希望ランキング」という記事をみて、多くの人が住んでみたくなる魅力的な地域とはどこなのか、またどのような観点から住んでみたいと感じるのか…興味深いです。

 住むということ・その地に定住するということになると、当然年代・家族構成・目的によって求めるものが違ってくると思います。必要とする環境はそれぞれ異なりますが総務省が移住相談件数について発表した「平成28年度における移住相談に関する調査結果」では2016年度の移住に関する相談、約213,000件で前年度を約71,000件上回ったそうです。移住に関心のある人が増えているんですね。注目度が高い順にあげると

1位…長野県(11,794件) 
2位…新潟県(13,246件)
3位…北海道(11,794件)
4位…富山県(11787件)

比較的に北にある地域だなと思いましたが、長野県は東京から近く別荘地としても有名ですね。注目度の高い都道府県ではイベントが多いことがあげられるそうです。体験宿泊やモニターツアーなどを企画、住みたくなる魅力的な町としてそれぞれの県・自治体がPR活動に力をいれています。

長野県の高山村では新たに創業する個人・法人に向けて「創業支援補助」また、1年以上居住し今後移住する意思のある夫婦に「高山村定住促進結婚祝金」などもあるそうです。他の都道府県でも働き方改革、地方でも仕事ができるテレワーク推奨・コワーキングスペースの設置など生活の基盤を移せるよう努力しているようです。

2位にあがった新潟県では首都圏において移住相談体制の充実・PR活動に力を入れたことで数字が伸びたようです。北海道の東川町では自然の美しさを前面に出し「写真の町」プロジェクトで、今や「インスタ映え」が流行語となるほど、物言わずとも写真で町の良さをアピールできそうです。

人を集め激減する人口を歯止めしたいと願う自治体の活動は今後も続くでしょう。空き家問題の根本は人口減です。若い人たちがより良い条件で働け・住みやすく安心して子育てできる地域になるよう真剣に考える必要があるようです。